株式会社リョケン

旅館経営の知恵

-リョケン研究員が
お届けする経営のヒント-

旅館のインバウンド対応(第2回)

今後の経営戦略

前回述べた通り、旅慣れた旅行者が増えてくると、ハイライトを駆け足で巡る旅からそれぞれの興味・嗜好に合わせた旅のスタイルを好む層が増えていくと考えられます。では、どのような嗜好の訪日外国人観光客に自館が選ばれやすいか考えてみましょう。

2.外国人観光客の特性を踏まえたターゲット設定と仕掛け

(1)連泊希望者

 

①観光拠点として滞在する

海外旅行となると荷物も多く、毎日のように荷造りをして大きな荷物を抱えて移動することはとても大変です。そのため、拠点となる場所に連泊して、日帰り可能な範囲で出かけるという行程を好む旅行者層がいます。「日帰り」の移動距離は、海外旅行の行程として片道300km程度は想定の範囲と言えます。例えば、フランスのパリ発着日帰りツアーで人気が高いツアーのひとつに、パリから約280km離れた北部のモンサンミッシェルを訪れるツアーがあります。自館の300km圏内には、どのような観光地があり、自館を滞在拠点にその範囲での観光地を巡るとしたら、どのような行程が組めるでしょうか。また、「日帰り」だけでなく、自館で大きな荷物を預かり、「1泊2日の旅」に出かけていただく方法も取り入れれば、かなりの広い範囲を訪問先として想定できます。
さらに、訪日外国人観光客は、交通手段の確認にも苦労します。地元発着のバスツアーや高速バス、観光タクシーなど、提案する行程を巡るための交通手段が確保しやすいとなれば、滞在拠点としての価値が高まります。

日本国内旅行客向けに、モデルプランをHPなどで紹介している施設もあることと思いますが、訪日外国人観光客向けに改めてモデルルートを検討し、外国語で紹介していくことをおすすめします。

 

②暮らすような滞在を楽しむ

連泊を好む層には、観光地を忙しく巡るのではなく、ゆったりとその土地を味わいたいという人がいます。そういった人は、むしろ宿泊滞在地の近隣の情報を求めます。朝市訪問や商店街巡りなど、日本の生活を感じる場所の散策は、外国人にとっては、大変興味深いものです。また、連泊中に課題となるのが、「食事」です。2食付きプランであっても、連泊中の「昼食」をどうするかが問題になります。近隣の飲食店情報や客室での飲食が可能であればテイクアウトやデリバリー(出前)情報など、「地元の食」を楽しむ方法を提案することにより、地域の活性化にもつながります。

 

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