株式会社リョケン

旅館経営の知恵

-リョケン研究員が
お届けする経営のヒント-

旅館のインバウンド対応(第6回)

旅館・ホテルのインバウンド対策

前回に引き続き、外国人客が求める宿泊施設の情報として、どのような要素が想定されるか考えていきます。

3.見つけてくれた外国人観光客を逃さない情報発信

2)アクティビティ情報

 

前項で、大小さまざまなイベントや体験を仕掛けることを提案しましたが、これらについて、端的に伝えることが大切です。
前出のバリ島ウブドのリゾートホテルのサイトでは、「Experience」(体験)というタイトルのページを設け、さらに、「館内」「館外」で分けて、体験できることを画像入りで紹介しています。滞在中にできることをわかりやすく、画像を用いて視覚的に伝えることがポイントです。

 

3)観光モデルルート

 

自館を拠点にした日帰りや主要都市からの移動と合わせた観光のモデルルートを示すことで、自館の利便性を具体的にアピールすることができます。
観光バスや観光タクシーなどの利用が可能であれば、そうした情報を記載するものひとつです。自館で予約が可能であれば、2)で取り上げた館外アクティビティとして掲載するものよいでしょう。

 

外国人観光客にとって、ローカルの電車・バスの時刻や料金を調べることはとても大変です。旅のサポートへの積極的な姿勢は、外国人観光客にとっては、とても心強いはずです。

 

宿泊施設のホームページでは、日本語の周辺観光情報をよく見かけます。しかし、それらを全て外国語にする必要はありません。時間が限られている外国人観光客が関心を示す場所がどこか考え、それらに絞って取り上げるべきです。また、有名観光地は、観光協会や観光施設が、既に外国語で情報発信している場合が多いため、独自に詳細解説のページを作成するよりも、それらにリンクを貼っておくことで十分です。専門的な解説の翻訳に労力や費用をかけるより、外国人観光客が関心を持つと思われる場所のリンクまとめサイトを作る方が、利用者にとっては利便性がよいと言えます。

 

(2)SNS投稿はボーダーレスな閲覧を前提に

 

SNSは世界的にユーザーがおり、国境を気にせず情報発信を簡単にできるものです。中でも、Instagramは言葉がなくても「写真」で風景や料理などの魅力を伝えることができるという特徴があります。既に日本語で運用をしている宿泊施設もこれから始める施設も、海外のユーザーの関心を逃さないよう、以下のポイントに留意しておきましょう。
 
〇英語のハッシュタグをつける。
本文を英語で書くとなると語学力が必要になりますが、地名やよく使うハッシュタグをあらかじめ英語で用意しておけば、誰が運用してもつけることが可能です。検索件数は多くないかもしれませんが、英語でのハッシュタグ検索への対策となります。

〇プロフィールには英語表記も入れる。
関心を持ってくれた方に、投稿者が誰なのかわかるよう、「どこにあるどういった宿泊施設か」を英語で明記しておきましょう。
 
〇「位置情報」をつける。
地名を見てもわからない人が多いため、位置情報リンクがあれば、それをみて簡単に確認してもらうことができます。
 
自社ホームページやSNSは、広く認知度を高めていくことや、既に選択肢に入っている場合に独自価値を伝え、競争力を高めるものになり得ます。ただし、整備や運用をしたからといって、即、予約数が増えるというものではありません。
即効性があるわけではないという点と、情報の定期的な更新・投稿が必要という点から、人手やコストをかけて手広く行うよりも、自館の戦略を立て、発信すべき情報を整理して(絞って)行うことをおすすめします。

 

◆リョケンでは、宿泊施設のインバウンド受入支援プログラムをご用意しています。
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