株式会社リョケン

旅館・ホテルの発展を願い続けている会社

リョケンは1964年(昭和39年)、旅館の経営者有志による勉強会「旅館経営研究会」から生まれました。以来、「旅館経営研究所」(通称「旅研」)の名で活動を続け、1999年(平成11年)に「リョケン」に社名変更して現在に至っています。
リョケンは創業の当初から今日まで、旅館・ホテルの繁栄・発展を願い、そのために思い入れを持って、調査研究と現場でのコンサルティングを続けている会社です。

リョケンの仕事

旅館・ホテルの経営には、じつにいろんな要素がからんでいます。
たとえば「商品」も、たんなるモノではありません。
お部屋やお風呂などの施設、食事の場と提供するお料理、人が人に対してするサービス、まわりの観光資源や産業資源といったものも大切です。
マーケティングや財務管理はもとより、労務、各種の法律や制度、建築、情報システム、時にはM&Aといったこともからんできます。
こうした幅広い領域に、リョケンは関わりを持ってお手伝いしています。

商品整備

企業の将来像を経営者と共有し、その実現のお手伝いをすることがリョケンの役割と考えています。商品整備(=設備投資)は、そのための特に重要な分野です。
旅館・ホテルにとって、設備投資は長期的なマーチャンダイジング(商品の仕入れ)であるとともに、労働環境の整備です。これによって、その後何十年にもわたる収益性が、働きやすさが、そして将来方向が、大きく決定づけられてしまいます。
旅館・ホテルの置かれた状況はそれぞれに違っています。立地条件、敷地や既存施設の状況、財務状態、業績の推移、解決すべき問題、かけられる予算…
それぞれの状況に鑑みて、一軒一軒がカスタマイズです。そして計画と実施に際してリョケンは、大は商品コンセプトから、小は細かな使い勝手にいたるまで関わり、あるべきかたちの実現に取り組みます。

リョケンがお手伝いしているのは、設備投資だけではありません。

  • よりよい経営

    集客対策や消費単価向上策、原価率の改善、ムダな経費の削減、生産性の向上、システム導入など、収益性向上のための取り組み支援を行っています。
    たとえば商品企画アイディア、料金設定、商品価値を高める館内演出、ブランド力アップの方策…
    たとえば食材原価の管理、水道光熱費の節減対策、人員配置や業務分掌の見直し…
    さらに、財務体質や資金繰りを改善していくための総合的な対策立案、計画策定の支援も行っています。
    また経営者の世代交代にともなう事業承継のお手伝いなどもしています。

  • よりよい業務運営

    さまざまな場面での接客のあり方を考えたり、また実際にそのような接客ができるようになるためのトレーニングもしています。時にはお料理の献立や盛付け、提供方法などをいっしょに検討します。
    望ましい運営のための仕組み、マニュアルなどを社員の皆さんとつくり上げたり、細かい切り回し方針を検討するお手伝いもしています。
    また現場業務の中に潜んでいる問題を掘り出して、改善につなげるお手伝いをすることもあります。

  • よりよい組織

    旅館・ホテルに限らず、組織はつねに意識統一の乱れやマンネリ化、セクショナリズムといった問題におちいる可能性をはらんでいます。ですから組織の活性化も重要な支援テーマです。旅館・ホテルの実情を理解しているリョケンだからこそ、こうしたお手伝いもできると自負しています。
    さらに組織の改編や社員処遇の仕組み、モチベーションを高めるための方法を提案し、それらを推進するお手伝いもしています。

  • よりよい人

    現場業務に携わる社員のホスピタリティ意識形成、幹部社員の意識啓発や部下管理のスキルといった、人材育成のお手伝いもしています。
    また社員の定着を促進するためのさまざまな仕組み導入のお手伝いや、部下・後輩の話を聞いてあげられる人、「人を育てる人」となっていっただくための研修なども行っています。

  • 経営者の相談相手

    しかし旅館・ホテルの経営や運営は、いろんな要素が複雑にからみ合っていて、単一の課題として解決していくことが難しい場合も多いと言えます。
    ですから、これら様々なことを含めて、経営や運営に関わるよろず相談相手としてお手伝いしているケースも、実際のところかなり多くあります。

旅館の経営指針

1975年(昭和50年)に一つの冊子を世に出しました。かねて行ってきた出版活動「旅研の経営レポート」の一環として書かれた、その冊子のタイトルは「50年度の経済見通しと旅館経営の指針」。全部で12ページ、タイプ印刷の簡素な冊子です。
これの最後に「経営への心がまえ、5つの原則」というくだりがあります。

  1. 1.目標をもて
    人間の真の生きがいは、目標実現のよろこびにある。目標のないところに生きがいもないし、ファイトも生まれない。
    ダメだとあきらめる前に、具体的な目標を定め、それに向って、まずふみ出してみよう。

  2. 2.方針、考え方をきめる
    場当り主義は社員の信頼をなくす。また経営のカジとりをあやまらせる。
    考え方の体系化をはかり、一つのポリシーをもとう。その中で、変化に柔軟に対応し、挑戦するのが経営者のつとめだ。

  3. 3.不況を生かせ
    悲観論からは何も生まれない。
    不況をチャンスとして生かす経営者は、不況の中でものびる。不況の本質を知り、逆にこれを繁栄へのいしずえとしよう。

  4. 4.常識や先入観を打破し、革新を志そう
    悪いのは自分のところだけでない。こんな安心感が不況の中ではびこる。これでは、とも倒れの危機に陥いる。
    革新とは、現状を全て否定してかかることだ。革新のある会社は、生きている。前進のある会社である。

  5. 5.待ちの経営から攻めの経営へ
    待ちの時期は過ぎた。何もしていないところはじり貧に陥っている。大資本と民宿の進出は、前門の虎、後門の狼である。
    旅館の商売は、大資本には比較的強い。しかし、民宿のたい頭は脅威である。その意欲と積極性は、旅館以上である。何もしない旅館は民宿に追いぬかれる。

書かれた頃から40年余り経ちましたが、ほとんどそのまま今の経営にも当てはめることができると思います。

「旅館の経営指針」はその後も毎年発行を続けています。翌年に向け、毎年夏ごろから内容の検討をはじめて、社員総がかりで書きあげます。
正直なところ、この活動はまったく採算に合いません。ですが、「『経営指針』に書いてあることをやったら、こんなに良くなった」という嬉しい声も、たびたび聞かせていただけます。ですからこれをやり続けることは、私たちが旅館・ホテルの経営に、経営者の皆さんとともに向き合うことであり、それが私たちの使命だと考えています。