熊本県・人吉温泉「清流山水花あゆの里」/個人客対応を強化するさらなる高質化 高付加価値販売を目指した客室が誕生
熊本県/人吉温泉の「清流山水花あゆの里」様が、和室22室のベッド化改修を実施し、収容人数を大幅に減らしつつも、個人客対応の強化と客室の高質化による高付加価値販売を目指しました。(高付加価値化補助金を活用)
商品整備のポイント・背景
2020 年、球磨川水害で被災した清流山水花あゆの里は、水害復旧プロジェクトを立ち上げ、営業再開後の新たな旅館の姿として、団体・グループ客受け入れ重視から個人客主体へ営業方針の転換を図りました。
その際、特別室2室を温泉露天風呂付スイートルームに、和室2間の客室7室は温泉露天風呂付プレミアムルームに改装をする再整備を行いました。今回は、以前より個人客対応の課題があった和室にベッドを導入する改修を行いました。客室の高付加価値化を進めるとともに、業務効率を向上させ、高収益モデルの実現を目指しています。
ベッドを導入し、高付加価値商品として販売
和室22 室にベッドを導入する改修により、収容数は350 名から200 人規模に圧縮し、客室数74 室の内、8割程度がベッド仕様となりました。
一般客室は2タイプありましたが、うち和室のまま使用していた部屋には新たにベッドを導入し、和モダンツイン仕様へ。また仮設ベッドを入れてツインとしていた部屋も、本格的な造作ベッドに替えることで、和モダンツインのスタンダード仕様に格上げしました。こうして、一般客室17 室が和モダンツインとして整備されました。
露天風呂付客室5室(和室主室の間取り)にもベッドを導入しました。標準的な定員を5名から2名へ縮小することになりましたが、ベッドニーズの増加に対応するための仕様変更です。
和室にベッドを導入する改修の一例/before→after
before「和室」→after「 和モダンツイン仕様」
before「和室(仮設ベッド)」→after「 和モダンツインのスタンダード仕様」
before「露天風呂付客室」→after「ベッドを導入した露天風呂付客室」
外観整備のための改修
旧館の玄関と駐車場周りの塀と植栽を新館と同様に整備し、竹林に囲まれた景観でメイン玄関との意匠統一を図りました。汚れの目立つ外壁は再塗装をすることで、施設のグレード感を高めています。また、同時に補助金対象工事以外に、洋室ツイン8室で磨きやリペア中心のリフレッシュ改装を行いました。
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「清流山水花あゆの里」様の、水害復旧プロジェクトおよび、2021年実施の商品整備はこちらからご覧いただけます。
【熊本県/人吉温泉 清流山水花あゆの里】
〒868-0004 熊本県人吉市九日町30
Tel:0966-22-2171
URL:https://www.ayunosato.jp/
【工事関連データ】
施主:株式会社 鮎里ホテル
総合企画:株式会社 リョケン
設計・監理:株式会社 石井建築事務所(東京)
施工:有限会社 新居建設/阪急建装 株式会社
着工:2023年10月25日
竣工:2024年2月13日
総投資額:約1.1億円
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