株式会社リョケン

熊本県・人吉温泉 「清流山水花あゆの里」 水害からの復興を遂げ 2021年8月グランドオープン

令和2年7月の豪雨災害により甚大な被害を受けた、熊本県・人吉温泉の「清流山水花あゆの里」様が、復旧工事と全館にわたる商品力強化を進め、水害から1年2カ月を経て、2021 年8月12日にプレオープンし、8月30日にグランドオープンを迎えました。

水害復旧プロジェクトのコンセプト

営業再開後の新たな旅館の姿として、団体・グループ客受入重視から個人客主体の営業方針への切り替えを図ることとしました。
個人利用のお客様の単価レベルの引き上げのため、復旧プロジェクトにおいては提供商品レベルの向上を重点テーマとしました。

個人客向けの商品レベルアップを象徴するポイントして、「高質客室の比率アップ」「提供料理の方針転換」「フリーサービスの充実」に取り組みました。

施設復旧にとどまらない高質化改修の実現

●水害被災した地下1F、1F、一部2Fの復旧工事

●地下1F、1Fパブリックの用途・仕様変更

●2F厨房の床補強工事に伴う厨房計画の全面リニューアル

●既存大浴場のリフレッシュ改修

●客室商品の再整備とメンテナンス

●7F天空のテラス「KUMAGAWA」の新設

❶ ロビーフロア改修とチェックインシステムの刷新

1Fパブリック復旧工事とともに、チェックインシステムをロビーチェックインに変更しました。

❷ レストラン・料亭街

料亭街の踏み込みを廃止し、下足で利用できるダイニング会場の個室部分としての活用へ仕様変更、レストラン部分はすべて椅子・テーブル式のダイニングへ変更しました。これにより、1Fダイニングが個人客用のメインダイニングとなります。

1Fダイニングは個人客対応、2Fダイニングはグループ客対応と、お客様のニーズに合わせた多様なダイニング設定が可能となり、有効活用ができるようになりました。

レストラン_あゆの里

❸ 焼酎ラウンジ

旧ライブラリーラウンジを、球磨焼酎を自由に楽しんでいただく焼酎ラウンジへ転用。焼酎蔵を併設させ、迫力ある焼酎の世界を演出しています。

焼酎サワーサーバー(抽出機)などを設置し、フリーサービス充実のシンボルとしてアピールしていきます。

❹ 既存客室のグレードアップ改装

予てより商品力強化の課題であった、特別室および和室2間の客室の改善課題を解決するリニューアルを行いました。

●901号室・610号室:温泉露天風呂付スイートルーム

●2間和室7室:温泉露天風呂付プレミアムルーム

⇒以上により、露天風呂付客室21室+半露天風呂付客室2室=計23室

このほか、旧館6F建て、9F建ての既存客室のリフレッシュ及び洋室の水回り改修を実施、これにより、すべての客室が平成以降に改修を行った客室となりました。

スイートルーム_あゆの里

❺ 天空のテラス「KUMAGAWA」

球磨川と共に生きてきた人吉を象徴する景色をお客様に体感いただくために、7F屋上のビアガーデンを天空のテラス「KUMAGAWA」へ改修し、人吉を一望する展望ポイントとして整備しました。

❻ 厨房システムを抜本的に改革

2F和厨房と1F洋厨房の2か所の区分厨房形式から、2Fメイン厨房、1Fサテライト厨房のシステムへ変更しました。

和厨房と洋厨房が合体して、メイン厨房にて基本調理を行う方式へ転換し、メイン厨房、サテライト厨房共に機器を最新機器へ入替え、作業環境の改善、作業効率の向上へ飛躍的な転換を図っています。

厨房動線が刷新されたのに加え、1Fダイニングへのサービス動線を簡素化することで、サービス効率向上に大きく寄与しています。

運営面での省力化を推進

清掃業務を外注委託から自社対応業務へ変更し、清掃業務のフロー見直しによる効率化へ向けて、方針転換を図っています。

被災前は約100人のスタッフで運営していましたが、復旧再開後は清掃業務を内製化した上で70名前後のスタッフで運用する計画を進めています。

あゆの里様

熊本県/人吉温泉 清流山水花あゆの里
〒868-0004  熊本県人吉市九日町30
Tel:0966-22-2171
URL:https://www.ayunosato.jp/
客室数:75室

【工事関連データ】
施主:株式会社 鮎里ホテル
総合企画:株式会社 リョケン
設計・監理:株式会社 石井建築事務所(東京)
施工:佐藤工業 株式会社・株式会社SKクリード

厨房設計:株式会社 NRTシステム

厨房施工:ホシザキ南九株式会社

 

水害被災:2020 年 7月 4日

着工:2020年 12月 23日(契約)

竣工:2021 年 7月 31日

プレオープン:2021 年 8月 12日

グランドオープン:2021 年 8月 30日
総投資額:約16.5億円

※建築関係費は約12億円、その他費用は水害被害のインフラ整備、流出した家具・備品・機材等の購入