株式会社リョケン

第83回 短観アンケート「2021年 冬の実績 2022年 春の見込み」

リョケンでは、全国の旅館・ホテル様を対象に、四半期ごとの実績や見込みをベースにした業界動向調査 「リョケン 短観アンケート」 を、継続的に行っております。このほど、第 83 回アンケート (2月実施分) の集計がまとまりましたので、以下の通りご報告させていただきます。

ご多忙のところご協力いただきました皆様には、心からの御礼とお見舞いを申し上げます。

冬の実績 - 単価維持するも、入込客数は戻らず

冬(12月~2月)の実績についての回答をまとめました。
今回調査結果とともに前回調査の「見込み」と前年調査の「実績」とを比較しています。

 

●基本宿泊単価・総宿泊単価
基本宿泊単価・総宿泊単価ともに、約半数が「横ばい」との回答で、「上昇傾向」が「下降傾向」を上回っており、単価は維持されているといえます。
地域別にみても、単価傾向に大きな差異は見られず、規模別でもそれぞれ同程度の回答結果となっています。

 

●客数傾向
客数傾向は「減少傾向」が約半数を占めており、一方で「増加傾向」との回答も約3割あり、先行きが見通せない中でもまん延防止措置解除後に期待する、二極化の様相も見受けられます。

 

●規模別客数傾向
規模別の客数傾向(当館)では、前回の秋の実績とは逆に、小規模施設で63.6%の施設が「減少傾向」と回答しており、前年に届かない見込が大半であったのに対し、大規模施設では37.9%が「増加傾向」と回答するなど、過半数が客数維持を見込めています。

 

●コメントから見える全体的な傾向
Go Toトラベルの再開のめどが立たない中でも、都道府県単位の施策が各地で行われており、第6波の感染急拡大までは順調に推移していましたが、1月以降はキャンセル多数との回答も見られ、再び減速したことがうかがえます。

春の見込み - 単価は横ばいも、客数は先行き見通せず

春(3月~5月)の見込みについての回答をまとめたものが右表です。

 

●基本宿泊単価・総宿泊単価
基本宿泊単価、総宿泊単価とも「横ばい傾向」との回答が約6割に上り、「下降傾向」は2割以下であったことから、単価は維持、上昇が見込めていることがうかがえます。
地域別では、「上昇傾向」との回答が、中国で4割、北海道・東北、東海で3割超と多くなっています。

 

●客数傾向
客数傾向(当館)については「減少傾向」が約半数となり、「増加傾向」は22%にとどまりました。
特に、北陸、中国、四国・九州で「減少傾向」が6割を超えています。

 

●規模別客数傾向
規模別の客数傾向(当館)では、大規模施設で「増加傾向」との回答が31%と若干多くなりましたが、いずれの規模でも約半数は「減少傾向」と回答しており、先行き不透明で、見通しにはばらつきがみられました。

 

●コメントから見える全体的な傾向
昨年同時期の緊急事態宣言下に比べれば、少しは上向くか、との見方もあるようですが、コロナの収束と需要の戻りは予測ができない、との回答が多数でした。
現状が長期化することで、価格競争に陥ることを危惧する声もみられました。

施設からのコメント(抜粋)

今回も多くのコメントのうちの一部を紹介させていただきます。

 

【いただいたコメント】

●まん延防止発令の為一部休館を設けた。客数は減少しているが、安売りは一切しない方針にて販売中。(北海道)
●来年度(2023年)に向けての情報発信など前倒しで常に発信。(北海道)
●年末年始以降キャンセルが発生している。春はまだ様子を見ている感じがある。(宮城県)
●感染者数のピークアウト次第だが、緩やかに回復するため、3月~5月に間に合うか疑問。(福島県)
●昨年10月~の県民割で県内の客単価が上がって、補助金が出たこともあり大変お得で、宿泊された。(福島県)
●まん延防止までは順調に推移。その後、キャンセル・予約がほぼ同数で増えず。(神奈川県)
●今現在、予約数激減であり、見通しつかず。出来ることは、しっかり感染予防対策をしていることのアピールを継続。(新潟県)
●和モダン部屋の単価アップと人手不足の為、安いプランを極力やめ効率良く利益を残せるよう売り方を変えている。(静岡県)
●料金訴求のプラン出しは極力行わず、新施設に伴っての新プランを打ち出す。(三重県)
●付帯売上は前年のほうが高かったが、基本宿泊料金が大きく上回った。宿泊料金については12月に1,000円アップしました。(滋賀県)
●地域全体が集客をするのに価格のダンピングに走っている傾向にある。(愛媛県)

Go Toトラべル停止前後の昨年実績との比較となり、難しいご回答をお願いすることとなった本調査ですが、多くの貴重なご意見、コメントをいただきました。
予測のつかない営業状況への不安と、コロナ収束への期待のコメントが数多くみられました。リョケンとしても、市場の回復への反転攻勢に備えたいと考えます。

このような状況ですが、ひき続き皆様に有益な情報をお届けできるよう活動してまいります。

 

弊社では今後も各種アンケートを実施してまいります。今後ともアンケートへのご協力を 賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。